

日本IVF学会は今年で12回目の開催となります。この会はエビデンスのある世界最新の知識と技術を紹介する学会です。「日本のIVF発祥の地」仙台で開催できるのを大変光栄に思います。
今回のテーマは「Top Qualityの配偶子・胚を獲得するために」です。まず、東北ART研究会セッションで佐藤英明先生から「Top Qualityの卵子とは?」、渡邉誠二先生から「Top Qualityの精子とは?」のKeynote lectureをいただき、その後「Top Qulalityの配偶子を得るための治療周期の工夫とその3ヶ月前からの準備について」のシンポジウムを予定しております。
今、話題の「minimal stimulationは有効か?」について、2日目早朝6:30に軽食を取ってから、7:00-8:00に日本の著名なお二人の先生(神野正雄先生と寺元章吉先生)のDebateを予定致しました。白熱した議論をご期待下さい。
外国人講師としてP Vanderzwalmen に今世界で大変注目されている話題、Is it advisable to implement IMSI to a large population of ICSI candidates?について、GD Smith にMicroenviroment,Microfluidics,Gametes and Embryos: ASRM 2008 Prize受賞をお願いました。今回は同時通訳を無くし、抄録に発表内容を日本語で掲載致します。わかりやすくゆっくりお話しするようにお願いしておりますので、生の英語でお楽しみください。
竹内巧先生、山縣一夫先生のCurrent topics、村上節先生のランチョンセミナーと続き、今年は最後に臨床エンブリオロジストセッションをもってきました。最後まで存分に熱い討論をお願い致します。またCoffee Break、 Posterは1-2日目とも日中に30分とっておりますが、1日目18:00から19:30の懇親会までの1時間30分、アトラクションも用意しておりますので、ほろ酔い加減でお楽しみください。
東北大学同窓会、東北ART研究会の先生方の応援もいただいたことに感謝申し上げます。またこの両日、仙台市内ではジャズフェスティバルが開催され、あちらこちらで演奏会が行われております。懇親会では宮城県ならではの食材(牛タンなど)を選りすぐって準備しておりますので仙台を存分に満喫してください。

米国には、黒人の若い大統領が登場し、世界中に新しい時代を予感するような新しい芽が息吹き始めています。一方、不況の波は留まるところを知らず、世間を暗い雰囲気が覆っています。その中で、人々の子を「持ちたい」という願いは変わりません。
体外受精が不妊治療の世界に登場して30年が過ぎました。英国に端を発したこの「不妊治療の産業革命」は豪州、米国に波及し世界を席巻しました。私たちも、多くのことをこれらのアングロサクソン地域から学びましたが、時代は変わって、生殖医学、生殖医療の中心がアジアに移ろうとしています。特に我が国は、先人の築いた生殖生物学の厚い層を基盤に、この分野のイニシアティブを握る立場を構築しつつあります。現に、我が国の総ART件数はすでに16万件を越え、米国のそれを遙かに凌駕し、世界最大となって一国にして欧州、米国と共に三大地域の一つに数えられるほどです。
私たちは、この状況を認識し重く受け止めるべきです。私たちの一挙手一投足を世界が注視する時代になっています。私たちは、世界のリーダーとして果たすべき責務を自覚しなければなりません。不妊治療の世界も質から量の世界に転換しています。ニューパラダイムが求められています。リスクマネージメントをもっと尊重し、質の高いシステムを構築することが必要です。
そこで今、我が日本IVF学会が果たすべき役割があります。それは、溢れんばかりの巨大な情報の中から、真に大切で有用な情報を厳選し皆様にお届けすることです。その意味では、今回の大会はその役割を充分に果たすだろうと思います。東北地方でのはじめての開催でもあり、京野廣一大会長が緻密に練り上げられたプログラムは皆様を魅了するであろうことは間違いありません。