日本IVF学会 Japan Society of Assisted Reproduction

-凍結保存- About IVF

凍結保存

 体外受精・顕微授精で複数の受精卵が取れたとき、子宮に戻す(胚移植)する数は原則として3個以内に制限されます。余剰の受精卵を廃棄するのではなく、保存する方法が凍結保存です。凍結保存をする利点は、妊娠しなかった場合に再度排卵誘発ー採卵ー体外受精・顕微授精をせず、子宮内膜を良くしてから胚移植をすることが挙げられます。排卵誘発から体外受精・顕微授精までの治療には時間と費用の負担が大きいのですが、凍結胚を移植する場合はこの負担を軽くすることが出来ます。
また、長期間の保存が可能ですので(理論的には2,000年)、体外受精・顕微授精の後に出産された方でも、次のお子さんを凍結受精卵を利用して妊娠を期待することも可能です。

  また、体外受精・顕微授精の後に卵巣過剰刺激症候群になる危険性が高いと予想される場合には、胚移植をせず全部の受精卵を凍結保存しておき、卵巣過剰刺激症候群が重症化することを予防する場合もあります。

 体外受精・顕微授精の際に、子宮内膜の状態がよくない時には、その時点では胚移植をせず受精卵を凍結保存し、改めて子宮内膜が良好になった時に、融解ー胚移植をする場合もあります。凍結保存の欠点として、凍結保存に費用がかかる事、凍結→融解の過程で受精卵にストレスがかかり、解かしたときに状態が悪くなる事、などが挙げられます。一般的に、たくさん良好な受精卵が出来たとき、卵巣過剰刺激症候群が予想されるときには、凍結保存のメリットが大きく、逆に少ししか良好な受精卵が出来なかった時には適さない方法といえます。長期間の保存が可能ですが、奥様の年齢が生殖年齢を超えた場合には利用しないように、日産婦学会は推奨しています。

  上記のように、凍結保存は主に受精卵に対して行われておりますが、他に未受精卵や精子の凍結保存をすることも場合によっては有効です。詳細は担当の先生とご相談ください。どんな場合にも適応となります。

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